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Column

Professional Golfer:Yuka Shiroto 白戸由香

2013/12/12

Meeting a Professional Athlete - Interview with Yuka Shiroto vol.1プロアスリートに聞く - 白戸由香選手インタビュー vol.1

 好きな色であるというブルーのストライプを軽やかに着こなして登場したプロゴルファー白戸由香選手。ふんわりとやわらかな笑顔が光る素敵な女性だ。子供の頃のスポーツとの出会い、ソフトボール選手からゴルファーへのキャリアチェンジ、ゴルフとのつきあい方などについて、お話をうかがった。

 

 プロのアスリートなら、幼い頃から運動が得意だったのでは、というのは素人の安易な発想ではある。それでも運動に対する苦手意識から、スポーツ選手は育ちにくいだろう。青森県に生まれ育った白戸選手の場合、雪かきから遊びの時間まで、積極的に体を動かす少女時代を過ごす。家の中で、お人形遊びやままごとに夢中になることはなかった。


「いつも、遊んでいても野球をやるとか、女の子の遊びというよりも、男女一緒に友達とグランドにいたりしたので、スポーツをやること、日常的に体を動かすことは、特別ではなかったという印象ですね」


 小学校の運動会では6年間アンカーをつとめる俊足。体育の授業や部活動では、水泳やソフトボール、冬にはクロスカントリースキーにトライ。中でも「なんとなく自分の力を発揮できる」と思えたのがソフトボールだった。


「ソフトボールを始めたのは小学校・中学校から。授業であるんですよね。そういうところから入っていって、スキーかバトミントンかソフトボールか、中学のスポーツの部活の選択肢が3つくらいしかないという中でソフトに入りました」


 中学校のソフトボール部での活動から、白戸選手にとって思いがけないチャンスが生まれる。弘前市の私立高校から、授業料が免除される特待生として入学しないかという、一種の「引き抜き」を受けたのだ。


「白戸由香というものを生かすために、学業じゃなく、スポーツで行けるんだったら行きたい」


そう考えた白戸選手は、特待生として高校に進学する。その当時は知る由もないことだが、スポーツが人生の転機に深く関わることになる初めての経験だった。




(次回に続く)


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